こんにちは。結婚・入籍ナビゲーターむっちゃん先生です。
婚活相談を伺っていると、出会った男性へのダメだしが止まらない女性にお目にかかることがあります。多少は嫌だなという部分もあるとは思うのですが、私が聞いていて驚くのは「えっ そこにこだわるの?」みたいに、重箱の隅をつつくほどのダメ出しです。
・男性のシャツがしわくちゃだった
・学生時代から使っているような古ぼけた財布に目が点になった
・ランチのお店が美味しくなかった
・寝起きのような髪にがっかりした
・お見合いの待ち合わせで先に声をかけてくれなかった
・話がつまらなかった など
お見合い相手のあれこれにダメ出しする姿はまるで裁判官のようです。
冷静に考えて、そんな裁判官タイプの女性と結婚したい男性がいるのでしょうか?いつの世も、男性の多くは結婚相手には裁判官とは真逆な優しい包容力のある女性を望んでいるように思います。
あなたがダメ出しする人(ジャッジ癖)になったわけ
人にはそれぞれ物事に対してどのように行動するかの心理的立場(人生の立場)があります。交流分析では次の4つの立場に分けて考えます。
①I am ok. You are ok.の立場
私にとって私はOKである。あなたもOKである。
②I am not ok. You are ok.の立場
私とって私はOKではないが、あなたはOKである。
③I am ok. You are not ok.の立場
私にとって私はOKだが、あなたはOKではない。
④I am not ok. You are not ok.の立場
私にとって私はOKではない、あなたもOKではない。
私たちはこの4つの立場の中を行ったり来たりしています。例えば、何かいいことがあると、人に優しくなって①の立場になるでしょうし上司に注意されたときは、やっぱり私はダメだの②か、私は悪くない!上司がおかしい!の③の立場になるかもしれません。
人にはその中でもよく使う立場があります。この立場は、生まれて間もない乳児期に経験した「基本的な信頼」と幼児期から児童期に経験した基本的な信頼の歪みから生じた基本的な姿勢が関係しているのですが、ジャッジ癖のあるダメだしする人は③の立場をよく使う人。そして、この③の立場をよく使う人の親もわが子を誰かと比べたり、ダメ出ししたり、子どもに無関心だったするするのですが、あなたの親の対応はどうでしょう?
ダメ出し(ジャッジ癖)は自信のなさとコンプレックスの隠れみの
昔から、弱い犬ほどよく吠えると言いますがダメだし(ジャッジ癖)の人も、自分の弱さやダメな自分を隠すために人にダメ出ししているのです。だから、その状況から抜け出すには、まずは自分にダメ出しをしないこと完璧でない自分を認めてあげることです。強がりからの“I am ok.”ではなく、心から自分にOKを出せてはじめて、他者にOKが出せるのです
「私的には・・」は封印!自分の基準が世界の基準ではないと心得る
婚活で出会う人に対して「それぐらい常識」「それって当たり前でしょ」「当然それぐらいできるでしょ」「私的には、その対応は信じられない」こんなことをよく言ったり、心の中でつぶやいている人は、たいていはあなたの思い込みです。自分の基準を“当たり前”だと思い込んでいるからです。生育環境が違えば、育った国が違うのと同じくらい正しさもそれぞれ。自分の正しさと、他人の正しさは違っているのです。特に「私的には・・」の言葉をよく使う人は気をつけたほうがいいですね。自分が正しい!!思いが強すぎて他人からは距離を取られるかもしれません。
他人と夫婦になる結婚に向かうには、自分の正しさを他者に押し付けるのではなく、夫婦それぞれの正しさをすり合わせていけるかどうかなのです。
長年のダメだし(ジャッジ癖)ですから、そう簡単には手放せないかもしれませんが、これからは、人にダメだし(ジャッジ)する前に、自分の正しさと、相手の正しさは違うということを思い出して下さい。寝起きのボサボサ髪でも、それがその人の正しさであり、古ぼけた財布を使い続けるのも、その人の正しさであって、他人がとやかくダメだし(ジャッジ)することではないのです。そこに気づけるだけでも、これから婚活は好転してくるはずです。