こんにちは。結婚・入籍ナビゲーターむっちゃん先生です。
結婚したいができない
この本のP362に「結婚したいができない」という項目があって、ちょっと驚いたのですが、参考にして頂くために抜粋しますね。
『身体的にも社会的にも結婚できる条件が整っている。そのうえ結婚してもよいかなと思える相手が登場した。結婚への憧れもある。しかし、現実的にいざ結婚となると忌避し、延期する。相手が困惑し、離れそうになると必死に引き止める。しかし結婚が現実化することは避け続ける。こうした結婚モラトリアムが最近の一般心理相談事例に急増している。
この問題は基本的に接近・回避葛藤として説明できる。すなわち結婚へ近づきたい気持ちと結婚を遠ざけたい気持ちが共存していて、結婚を目前にすると回避が強まり結婚が遠のくと結婚への接近が強まるため、進むも退くもできない事態に陥る。そして、恋人同士の関係を切ることもできず結婚にふむこみこともできない状態を何年も持続する結果になる。
どうしてそうなるかという点については、さまざまな指摘があり、どれか1つが正解というより、人それぞれに現在の生活と生い立ちがあり、ケースごとに事例が異なると考えることができる。1つは心的外傷(トラウマ)から、異性や性的な営みに対して、理屈を越えた嫌悪感や恐怖心、不安がある場合。また家族(主に異性の親兄弟姉妹)への愛着と忠誠から、他人に心を寄せることを避けようとする場合、さらにまた現在の充実している生活を変えることへの恐れと不安、また自己愛から自分以外の大切な存在を持つことへの不安がある場合などがある。』
婚活しても結婚がきまらない結婚モラトリアム問題
学生時代習われたかもしれませんが、「モラトリアム」とは、「猶予期間」という意味があり、学術的用語としての「モラトリアム」はエリクソンが提唱した発達心理学の言葉で、子どもと大人の境目において、「大人の領域に踏み込めずにうろうろしている状態」を指します。(実年齢は関係ありません)だから、「結婚モラトリアム」は、まだ大人になり切れていない人が花びら占いのように、結婚する、結婚しないを繰り返している状態なのです。
婚活が長引いている人は、この問題を抱えている可能性が高いですね。身体的な成長と違い、心の成長は外から見えないから自覚しにくいし、自覚がないから改善のしようもない。そして、改善しないまま婚活を続けているので、結婚には至らないのです。たとえ運よく結婚に至ったとしても、心が子どものままですから、自分の思い通りに行かないと機嫌を損ね家庭では揉め事が絶えず、早々に離婚に至るかもしれません。幸せな結婚を維持するには、大人のあなたであるか、大人になるための努力を続けるあなたであることが求められますが、あなたは大丈夫でしょうか?