こんにちは。結婚・入籍ナビゲーターむっちゃん先生です。
婚活が長引いているあなたに、既婚者のお友だちがこんなことを言うかもしれません。「結婚と恋愛は別物なんだよ」と。その言葉がピンとこないあなたに、この記事を書きました。
本当に結婚と恋愛は別物なの?
児童精神科医の佐々木正美先生が、著書『子どもの心の育てかた』のP131~P134に、本当の愛情と恋愛の違いについて書かれていますので以下一部抜粋してご紹介します。
恋愛は自己愛・本物の愛情は他者への愛
『恋愛のさなかにいるときは、誰でも相手のことが好きでとても大事で、「いつもあの人のことを考えている」「私はあの人を深く愛している」と思うのですが実はこれは間違っています。
「恋愛」というのは、相手を大事に思っていることは間違いないのですがそれは宝石を大事に思うのと同じようなものです。本当の愛情というのは、心から相手の幸せを願う心です。しかし、恋愛の相手が「ごめん、君よりも好きな人ができてしまった」と言ったら、相手の幸せを考え「それはよかった」などといってあげることはできないでしょう。自己愛ではなく、相手に対する愛情があったなら自分が選ばれなくても相手の選択を祝福してあげることができるはずなのです。恋愛の相手に「裏切られた」と感じた場合、「愛」と思っていた感情は悲しみ、苦しみ、怒りとなり敵意や、ときには殺意にまで変わることがあるのです。
恋愛なんかしてはいけません、といっているのではありませんよ。ただ恋愛とは「自己愛なのだ」ということを知っておいて欲しいと思うのです。恋愛は「心底から相手の幸せを願う」ものではなく、実は「自分の幸せを願う感情」であり、「所有欲」です。
失恋すると誰でも大きなショックを感じますが、それはたいへん高価な宝石を失ったようなもので、実は「ただそれだけのこと」です。恋愛には自己愛、所有欲、さらに性衝動という本能的なものが関わりますから「理屈」だけでは整理がつかないこともたくさんあるでしょう。けれど、だからこそ「恋愛は自分への愛にすぎない」ことを頭の中にとどめておいてください。』
私がこの本を読んで感じたことは、恋愛が自己愛なら、結婚に必要なのは他者への愛なのだということ。「好き」と「愛している」の違いの記事にも書きましたが結婚するのであれば、自己愛重視から家族を守り愛する他者愛優先に切り替える必要があるのです。
そこが恋愛と結婚の大きな違いなのです。それを見落として、恋愛対象探し(自己愛を満たすもの探し)をしているから、あなたの婚活が長引いているかもしれません。
結婚には、子育て同様に、相手を思いやる気持ちや相手の幸せを願う他者愛が欠かせません。その気持ちがないまま、恋愛(自己愛)から結婚に進んでしまうと、必ずと言っていいほど結婚後のもめ事が増えます。そうならないためにも、あなた自身の自己愛と他者愛について今考えるときかもしれません。ただ、残念なことに、婚活中の人の中に自己愛しか持たない人が増えているそんな気がしている私です。