むっちゃん先生です。
脳科学者の中野信子さんがこんな本を出されています。
この本の中で気になるのが、幼少期の母親との関係で形成される愛着スタイルです。この愛着についてはアメブロでも何度か取り上げていますが、親の愛情を十分に受け、危険や不安を感じることの少ない環境で育った「安定型」の人は問題はないすが、「回避型」や「不安型」の人は恋愛や結婚で、こじれる可能性が高くなります。
中野先生のこの著書によると(P107~P108)『「不安型」の子どもは、母親が目の前からいなくなると泣くだけでなく、帰ってきても「なぜ私の前からいなくなったの?!」と激しく泣き、このタイプの人は、大人になっても誰かがそばにいてくれないと不安です。
「不安型」の人は、その人のことを本当に愛しているかは別として、そばにいてくれる人がいれば常にしがみつくというタイプになります。
不安定型の人にとっては性的な結びつきは非常に重要な意味をもち、性的なパートナーは自分を支えてくれる存在であり性的な奉仕は自分への愛情の対価であり、セックスをしていること自体がその人の存在証明そのものであるようなケースさえあります。
「不安型」は淋しさを紛らわしたり、相手の機嫌を損ねないためにセックスをします。言い換えれば、本当は愛していなくても強く求められると応えてしまうところがあります。もし今現在のパートナーとあまりうまくいかず、自分が拒絶されていると感じたり、恐怖や怒りを抱いたりするとき、愛情を与えてくれそうな相手が見つかれば、愛を求めてそちらになびいてしまうことも考えられるわけで、貞淑さや誠実さに欠けるように見えるかもしれませんがそれは不安で仕方がないからなのです。』
男性と付き合って、すぐに一線を越えて肉体関係をもってしまう女性も、相手が既婚者だと知っているのに何度も不倫を繰り返す人も、愛着に問題を抱えた人なのかもしれません。このタイプの人が婚活をすると「不安」のせいで、現実を見る目が曇り、肉体関係=結婚だと早合点してしまう人もいるようです。肉体関係があったからといって、相手にあなたと結婚する気持ちがない場合は、結婚には進まないのですが、それも見失ってしまうのが「不安型」の特徴かもしれません。
コラムで何度も親子関係の重要性を取り上げていますが、それだけ恋愛や結婚の問題には幼少期の親との関係が関わっています。恋愛や結婚が上手くいかないのなら、あなたの歴史をROKAしてあなたの愛着の型が「不安型」「回避型」ではないかを一度確認してみることです。それがなくして、「安定型」のあなたには近づくことは無理があるかもしれません。