むっちゃん先生です。
相談を伺っていると、真面目な方ほどこんなことをおっしゃいます。
「むっちゃん先生、婚活で出会った方を好きになろうと努力しているのですが、好きになれません。私の努力不足なのでしょうか?」
好きになる努力ですか・・・
自分の気持ちがついていっていないのに、「相手が気に入ってくれているのなら、私も好きになったほうがいいのかな?」的な思いで、人を好きになろうと努力している婚活中の方が結構おられる気がしますが、あなたはいかがでしょう?
自分の気持ちはそれほどでもないけど、男性に望まれて結婚して幸せな人もいるかもしれませんが、そんな人ほど昔の恋を美化して心の中に押し込めていたりします。
80歳を過ぎたおばあちゃんが病床で、“あの人”と人生を送りたかったと呟くときの“あの人”はご主人ではなく昔好きだった人。80歳のおばあさんの若い頃は、まだ親の決めた結婚が当たり前のように大手を振るっていた時代ですから、好きな人のことを心に秘めて結婚した人もいたかもしれませんが、今は時代も違いますから、相手をわかろうとする努力は必要ですが、好きになる努力はいらない気がしますよ。
好きは好き、それほどでもないは、それほどでもない、嫌は嫌でいいのです。
心の正直に生きると、いらないストレスをためずに済みます。
わが家には犬が一匹いますが
この子が好きだから飼ったわけで、人との出会いもシンプルな感覚でいいのです。
あなたが育った何でも選べる自由な時代に、心に反して無理に誰かを好きになろうとしても、心は拒否反応を起こすだけです。それが婚活が結婚につながっていかない理由なのですが、ここで大切なことを一つお伝えしておこうと思います。
人の心の中には、人を好きになったり、愛したりする装置があるのですが、最近相談を受けていると、この装置に不具合がある人、またはこの装置を持たない人が増えている気がするのです。
人を好きになる装置の不具合①
すぐに人を好きになってしまって、相手を追いかけてしまう惚れっぽい人
このタイプの人は、相手もきっと私と同じ気持ちだわの勝手な思い込みがあったりします。
執着や束縛は相手への愛ではないので気をつけましょう。
人を好きになる装置の不具合②
好きなのに、相手の様子ばかりが気になり踏み出せない人
このタイプの人は、相手が確実に「私のことが好き」だという確証がないと傷つくのが怖いので、踏み出せないのです。
人を好きになる装置自体が存在しない?人③
物や動物に対しては“好き”という感情は存在するのに、人に対しての“好き”の感情がない人
人づきあいは出来るけれど、人に興味がないから、人間関係が全体に薄いものになる。でも、その状態が心地いいと感じている人です。
①のタイプの人は“好き”の感情のブレーキが緩んでいる人
②のタイプの人は“好き”の感情のアクセルが錆びついている人
③のタイプの人は“好き”の感情のブレーキもアクセルもどちも持たない人
①②はどちらも、愛を求めているのですが、ブレーキ・アクセルの不具合に気づいていないから、せっかく婚活しても結婚のゴールに向かわず、いつも道に迷っている状態なのです。
人を好きになるブレーキ・アクセルの踏み分けのやり方は、生育過程で主に親から習うのですが、その踏み分けが下手な親に習うと、あなたも下手になるのはわかりますね。そして、そこに気づいて練習していけば、あなたも人を好きになるブレーキやアクセルが上手に踏み分けられるようになるのです。ただ、それには少し時間がかかります。それが面倒だから、また上手になる自分を信じられないから、あなたは、今までのやり方で恋愛や婚活してはため息ばかりついているのかもしれません。そして、一番悩ましいのは③のタイプの人でしょう。生育過程での傷つきが計り知れないものがあるのかもしれません。