むっちゃん先生です。
「カサンドラ症候群」の名前は聞いたことがあるかもしれませんね。
「カサンドラ症候群」とは、発達障害特性のあるパートナーと安定的な関係を築くことに困難を感じている人々が抱える重いストレスを原因とする、身体的・精神的症状のこと。
発達障害特性のある人は、そうでない人と違い、独特の考え方やこだわりがあり、また相手の気持ちがわからなかったり、音に敏感だったりするのですが、パートナーは社会生活は難なくこなせているので、まさかパートナーが発達障害特性のある人だとは思い当たらない人の方が多いのかもしれません。
だから「私さえ我慢すれば丸く収まるはず」そんな思い込みから、パートナーに何とか合わせようとして無理してしまいがちです。
そして、そうやって無理して相手に合わせた結果、不眠やホルモンの乱れ(生理不順や更年期症状のような症状)として、身体的な不調が現れて、ようやく自分に目を向けるようになるのかもしれません。
「私はどうしたいの?」
でもまさかパートナーのことが不調の原因とは思っていないので、またひとりで悩んではドクターショッピングを繰り返してしまう人もいるでしょう。
この発達障害特性も、どこまでが発達障害に起因するものなのか、その人の個性なのかの区別がつきづらいところがあります。
特に、パートナーも仕事をこなしているし、ただ価値観が合わないだけだと、問題を片付けたいのもわかりますが夫婦円満に過ごしていくためにも『夫婦の我慢のバランスは大丈夫ですか?』の記事にも書いたように、「私はどうしたいか」「私はどんなことに困っているのか」をちゃんとパートナーに伝える場を設けることです。
その話し合いによって状況が改善されるのであればパートナーはただのこだわり屋さんなのだと思います。
カサンドラ症候群傾向になりやすい人は子どもの頃から、親の過干渉や支配的な環境があったり、すぐに「自分が悪いんだ」「自分の努力不足だ」「自分さえ我慢すれば」と思い込む癖があったり、自分のことを後回しにする人に多い気がしますが、あなたは大丈夫でしょうか?
もし夫婦のことで、誰にも話せず悩んでいるのなら、むっちゃん先生と話しませんか?